Entries from 2023-08-22 to 1 day

「ちょ、ちょっとまって

「ちょ、ちょっとまってください。いったい、なんの謎解き問題なんです?なにゆえ、副長やおれが、あなた方を恨んだり軽蔑したりするんです?意味がわかりませんよ」 声のトーンが、無意識のうちに高くなっていっている。いまにも、キレてしまいそうだ。 だ…

二人が、おたがいを

二人が、おたがいを想ったり想像しあうなんて・・・。だいいち、めっちゃBLチックですよ、それ」 俊冬をみると、とくになんのリアクションもない。に浮かぶ表情は、なんの感情もこもっていないようにみえる。 そんなにさみしいのか?經痛 そんなに力がでな…

とか頭のことか?」

とか頭のことか?」とか、嫌味ったらしく返してくるはず。 それ以前に、こういうことをかんがえてるってことをよんで、ツッコんでくるはず。 が、かれは、ただ静かにほほ笑んだだけである。經痛 イケメンに浮かぶその微笑は、さみしげではかなさ感が満載であ…

もださずに、淀み

もださずに、淀みなく口からだす。 「それが、そこのところの詳細はわからないのです。島田先生や中島先生、沢さんたちと江戸に潜伏する、としか。おそらく、助命嘆願の書を集めるんではないでしょうか」 うまくいえただろうか?とともに前軍を率いて会津へ…

ではなく獣であるでみ

ではなく獣であるでみられると、さすがにこたえるな」 俊冬のその声は、かれにしては弱弱しい。それがかれの心情を吐露していることを、いやでも感じさせる。 驚きのが、子宮內膜異位症 あからさまにそのようなが、かれを傷つけてしまった。が、わかってはい…

が、イタイだけな

が、イタイだけなのかもしれない。 一歩、また一歩と勝へとちかづく俊冬。軍靴のままである。畳が傷んでしまっているだろう。 「案ずるな。奥方は関係がない。奥方に危害を加えるようなことはせぬ」 凄みのある笑み。避孕 俊冬の頬の傷が、よりいっそう迫力…

から、局長は生き残

から、局長は生き残ると、みなさんにお話しすればよかったのです。そうですよ。そうしておけばよかったんです。いまさら、ですが」 副長のせいじゃないといいながら、ふと思いついたことを口にだしていた。いいながら、自分の馬鹿正直さというよりかは馬鹿さ…

なにをいってるんだ

なにをいってるんだ、おれ?いまのおれは、土地をもってるどころか根無し草なのに。しかも、時代までさかのぼっている。貯えといっても、雀っていうか蚊の涙ほど。それを、家賃収入で片手団扇で暮らそうってか? 現代だったら、年末ジャンボとサマージャンボ…

をはばかることなく

をはばかることなく号泣している。その両肩を、容赦なく「局長バンバン」する局長。もちろん、五名の隊士たちも、その洗礼の対象であることはいうまでもない。 そして、安富は、局長だけでなく花子親仔との別れも、大号泣でおこなった。 正直、みなひいてい…