Entries from 2022-03-01 to 1 month

魏の朝廷に参列してい

魏の朝廷に参列している曹族らの押しがあれば、恐らくは司馬懿を退ける。そして司馬懿への讒言があればより確実か。一番単純なのは司馬懿が謀反を画策しているというのを流せばいいわけだ、長期戦にして己の計画を準備する時間にしつつ、皇帝の権威を貶める…

この場の誰にではなく

この場の誰にではなく皆に尋ねる、誰かが聞いていれば教えるようにということだが。残念ながら進み出る者はいなかった。いや、この際待つのは愚策だろう、こちらから真っ正面仕掛けるべきだ。俺がそうするだろうことくらい孔明先生も承知だろう。 「では柴桑…

全てが終わった後で破

全てが終わった後で破産するくらい喜んで受け入れてやるさ。十年あれば払い切ることは出来るはずだ。 「敵地の民から購入する……むむむ」 珍しく低く唸る呂軍師に軽く目をやり、皆を見渡す。冗談で言っているわけでも、誇張しているわけでもないぞ。 「特例と…

巨漢の南蛮兵よりもさらに

巨漢の南蛮兵よりもさらに一回り大きな男が、ばん馬のような異形の馬にまたがり怒声を響かせた。顔を蒼くした兵士が義務感だけで切り掛かるが、馬上から大斧を振り下ろすと頭から真っ二つにされてしまう。 「なめるなよ、雑兵では話にならん、大将が出てこい…

荒い足音が聞こえてくる

荒い足音が聞こえてくる、甲冑のかち合う音も混ざっていて、どこからかの伝令なのがわかった。黄色の旗指物と黄土色の戦装束、直下の兵ではない。 「何事だ」 視線を向けて報告を聞く態勢だけをとる。何者であっても差し止めてはならない、それが俺が課した…