Entries from 2021-12-01 to 1 day

冬乃は、離してください

冬乃は、離してくださいと目で訴えつつ山崎を上目に見上げ。 「私は、彼にどう想われていても想われてなくても、いいんです」 先の冬乃の『ほっといて』発言に、さすがに驚いたのか冬乃の腕を掴む力が緩んでいた山崎の手を、振りほどいた。 「想いが通じ合う…

「着終わりました

「着終わりました、・・有難うございます」 二人に声をかけると、沖田が振り向き、 「そういや、土方さんが留守の時でよかったね」 笑いかけてきて。 冬乃は、その笑顔にとくんと心の臓を跳ねさせながら、おもわず釣られて「ハイ」と頷いてしまった。 土方の…